東京サラダボウルの警察隠語
NHKドラマ10の枠で放送されるドラマ「東京サラダボウル」は一種の警察ドラマです。また警察の中でも組織犯罪対策の国際捜査をメインテーマとしているため、それらにまつわる警察の隠語が登場人物たちからのセリフから出てきます。
- 帳場
- 非違事案
- コクサイ
- こぼれカス拾い
- ゲソ
- 224事案
- ケツを割る
- 海空港手配
- PM
「帳場」・「非違事案」などの隠語は他の警察ドラマでも出てくるかもしれませんが、「コクサイ」や「こぼれカス拾い」は、「東京サラダボウル」ならではの警察隠語と言えるでしょう。
東京サラダボウル 帳場
「帳場(ちょうば)」とは「捜査本部」のことです。殺人・誘拐などの凶悪事件が発生した場合、警察署内で捜査本部が立ち上がり、警察本部(警視庁)の刑事が詰めることになります。
「東京サラダボウル」では東新宿署に立ち上がった「帳場」に、警視庁捜査一課の刑事で、代々木西署で「アリキーノ」こと有木野了の先輩であった、八柳刑事が詰めるシーンがよく登場します。
東京サラダボウル 非違事案
「非違事案(ひいじあん)」とは警察内部で不祥事案件のことです。「東京サラダボウル」では警察関係者が不正な取調べの内容を週刊誌に情報漏洩させるという「非違事案」が発生します。
東京サラダボウル コクサイ
「コクサイ」とは警察署内に数ある部署のうちの1つである、組織犯罪対策課国際捜査係のことです。同じ組織犯罪対策課の中にある暴力団係を「マル暴」と呼ばれているように、国際捜査係は「コクサイ」と呼ばれているようです。
東京サラダボウル こぼれカス
「こぼれカス」とは国際捜査係の案件でも特に小さな案件で、大規模な密輸や人身売買などに関わらず、外国人が関わる小さな揉め事のような日常的に起こりうるトラブルのことを指します。
「東京サラダボウル」の主人公の一人で、「ミドリ頭」の鴻田麻里巡査部長は、組織犯罪対策課国際捜査係の中でも積極的に「こぼれカス」に関わろうとするため、署内では「コクサイのこぼれカス担当」ともあだ名されています。
東京サラダボウル ゲソ
「ゲソ」とは犯人が犯行現場に残した足跡のことを言います。
東京サラダボウル 224事案
「224事案」とは誘拐事件のことを指します。「224」という隠語は刑法224条に「未成年者略取・誘拐罪」について定められていることから由来します。
警察署内に「224事案」の「帳場」が立ち上がった場合、「帳場」の入口に警備員を立たせる・入口の前をパーティーションで覆って部屋の内部を見えなくする・「帳場」の隣の部屋は使えなくするなどの処置が施されます。
「224事案」が発生すると、たとえ警察官であっても事案に直接関わらない者には情報を漏らさないという徹底した捜査体制になります。
東京サラダボウル ケツを割る
「ケツを割る」とは警察官を中途で退職をするという意味です。「東京サラダボウル」では、「アリキーノ」こと有木野了(松田龍平)が「ケツを割った」ことになっていて、警視庁教養課通訳センターの警察職員に転向しています。
東京サラダボウル 海空港手配
「海空港手配」とは全国の港や空港など犯罪事件の容疑者が外国に逃亡する恐れがある場合、出国するために使われる港や空港で指名手配をかけることを言います。
東京サラダボウル PM
PMとは警察官のことを言います。
東京サラダボウル —国際捜査事件簿— の原作漫画
黒丸さんが原作で、鴻田麻里(奈緒)と、「アリキーノ」こと警察通訳人の有木野了(松田龍平)を主人公とする「東京サラダボウル 」のコミックスは1巻から5巻(完結)まで販売されています。
果たして2人は完結までに最高の「バディ(相棒)」となれるのでしょうか!?